## 遺産分割調停の進め方 ##

 遺産分割ってこんな感じにステップを踏んでいきます。躓くと調停とは別の手続が必要になることもあります。
1 相続人の範囲を確認
 戸籍が事実と異なったり,認知症になっていて判断能力に疑問がある人がいると別手続が必要。
2 分割する遺産の範囲を確認
 遺産に含めるか合意できない財産がある場合,遺産が隠されたり,費消されてしまった場合は別手続が必要。ちなみに原則として遺産を探して交渉のテーブルにのせるのは相続人自身の仕事となります。裁判所が調べてくれるわけではありません。
3 遺産の評価を確認
 不動産等の評価額が合意できないと鑑定が必要。
4 各相続人の取得額(割合)を決定
 法定相続分に基づいて取得額を決めていきますが特別受益(前渡し)や寄与分(特別の貢献)が考慮される場合があります。
5 遺産の分割方法
 4で決まった取得額(割合)に基づいて2の遺産を分割。遺産そのものを分けることが原則ですが,差額を金銭で調整したり,遺産を売却して金銭に換えて分けることもあります。
(2014.6.8+)