新司法試験合格発表 - 弁護士加藤泰の脳内ブログ

新司法試験の合格発表がありました。

友達が受かってました。

嬉しい。

一方で，深刻な問題があるようです。

http://www.asahi.com/national/update/0910/TKY200909100334.html
新司法試験、初の合格者減　合格率は最低の２７．６％

やはりこの制度は失敗だったようです。

もちろん修正は可能でしょうが

当初の理念を守ることはできないのではないかと思います。

旧司法試験の合格者数を調整していたほうが

これほどの惨状にはならなかったのかもしれない。

これから法科大学院に入学される方たちは

この現実を認識しつつ入学するわけだからまだよいけれど

本当に資格商法といわれても仕方ないよね。

そして

年間合格者数の拡大で質の低下も叫ばれています。

競争原理の導入という話もあります。

しかし

人数増えても淘汰が起こればよいという人もいるんだけど

ちょっと危険なんだよね。

一般的に競争原理はサービスの向上をもたらすけれど

本業の外に，あるいは本業の中で，

公益的活動が求められる弁護士に競争原理を完全に持ち込むことは

不可能だよね。

そういう仕事のなり手がいなくなるよ。

どうするんだろ。