激戦
女子フィギュアの五輪代表争いは熾烈でしたね。
浅田真央が安定感のあるジャンプと
気持ちのこもったステップを見せて
見事200点越えのスコアで優勝。
熾烈だったのは2位。
中野友加里が素晴らしい演技で195点台をたたき出し
五輪に片手が届いていたのだけれど
その後に滑った鈴木明子が
自信があふれ出る躍動感満点の圧巻の演技。
ただ序盤につまずいて転倒するという微妙なミス。
採点結果が気になるところでしたが
0.17差で中野を上回り鈴木が五輪切符をもぎ取りました。
僕は中野を応援していたので正直残念だったのですが
鈴木の演技は本当に素晴らしくて文句のつけようがない。
ちょっと顔に気合いが出過ぎていて優雅さに欠ける嫌いはあるけれど。
オリンピックまでの残りの日々にも急成長するのではという
伸びしろを秘めていて、
すでに実績がある浅田や安藤美姫に
とても良い刺激を与えるだろうし
マスコミの視線を一人に集中させない意味では
金メダル獲得への最強の布陣になったのではなかろうか。
キム・ヨナは韓国民の期待を一身に背負うわけで。
4回転サルコーを飛ぶ飛ばないで安藤がマスコミの視線を集めて
荒川静香がプレッシャーから解放されて金メダルを取ったトリノのように。
今回は五輪とは別に新しい世代の台頭も確認することができました。
村上佳菜子と今井遥はすぐにでもグランプリファイナルで滑っても
良いと思いました。
特に15歳の村上はちょっとおっちょこちょいな感じや屈託のない笑顔が
とてもチャーミングで、観客から愛されるアイドルの予感がしました。