ほんまの恋はいっぺんどす

芸妓峰子の花いくさ―ほんまの恋はいっぺんどす

伝説の芸妓,岩崎峰子の自伝を読んだ。

祇園甲部の芸妓として6年連続で売り上げナンバー1となるなど

華やかな経歴を持つ彼女。

岩崎の家に5歳で養子に入り,

以来,祇園という特殊な環境に身を置いていた彼女の生い立ちや

彼女の目を通してみるありのままの祇園の舞妓,芸妓の世界は

とても興味深いのだが・・・

勝新太郎との不倫関係を堂々と書き連ね,

所々に鼻につく自慢話。

つながりのわかりにくい展開。

といろいろ気になりました。

お座敷で見聞きしたことは門外不出であるはず。

にもかかわらず

鬼籍に入っている人のみならず

存命中の者についてもここまで書いてしまうとねぇ,

どこかの暴露本と変わらないではないかという

若干うんざりした感じにならないでもないです。