小説医療裁判
小説 医療裁判
ある野球少年の熱中症事件
- 作者: 小林洋二
- 出版社/メーカー: 法学書院
- 発売日: 2011/08/01
- メディア: 単行本
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を読みました。
これ,かなりの良書です。
新人弁護士が友人弁護士の代わりに行った法律相談で
医療過誤事件に直面。
とまどいながら一歩ずつ事件に取り組んでいく。
という筋書きなんですが
良書のゆえんはその教育的効果の高さです。
主人公が参加する勉強会のなかで解説されてます。
また医療過誤事件に対する弁護士のイロハを
事案を通して的確に教えてくれます。
のみならず,この本は主張,立証における
法律構成の駆け引きっていうのかな,
民事裁判一般に共通する駆け引きをリアルに再現しています。
依頼者に対する距離感の取り方にも気を配り
本当によくできています。
主張,立証の内容もだいたい読めば分かるようになっていて
記録のサマリーを読んでいる感覚にもなります。
それでいて読み物として成立しているからね。