第2版
法律って改正されます。
また,改正がなくても社会の変化を受けて新しい法解釈が生まれます。
そんなわけで本も改訂されます。
よくあるパターンは
95%くらい旧版のままで新しい記述は5%程度。
5%のために買い換えるのってけっこう厳しいんですよね。
専門書って5000円以上することも多くて高価だし。
で,第2版をどんなときに買うかがポイントで
大きな改正があって5%どころじゃないとき
すごく気に入っている本で常に最新版を手元に置きたいとき
実際に参照する必要に迫られたとき
ってところでしょうか。
今回旧版でためになる記述を読ませていただいたので
最高裁を動かした男,
加藤雅信教授の新民法大系 事務管理・不当利得・不法行為 第2版
を買うことにしました。
2005年に出た本なんで今更感が漂いますが。
実はこのシリーズ,物権に担保物権の記述がないんです。
追記されたらそのタイミングで全部買い直そう
そう思っていたらあっという間に7年経ってしまいました。
ちなみに
数%しか記述の変更がないのに全部買い換えさせるのは
変更がない部分について捨ててしまうのは資源の無駄であるし,
小規模の改訂では買い控えが起こるかもしれない。
買い控えが起こらない条件が揃わないと出版社もリスクがあり改訂に動きにくい。
そういった動機からこの業界にはメジャーなシステムとして
改訂ページだけを追録として発行し
差し替えていく加除式システムがあります。
契約していると
勝手に最新版の差し替えページが送られてきます。
2,3回くらいの改訂分で
一回新品買えるくらいの請求書がとどくんですけどね。