あったどー。判例あったどー。

弁護士が意外と苦労する作業に判例検索っていうのがあります。

今日はそれをやって依頼者に有利ないい裁判例をついに見つけたんですよ。

大抵の弁護士は過去の裁判例のデータベースを契約していて

しばしば自分の手持ち事件に似た裁判例を探すんですよね。

判例はあくまで参考であって

必ず次の裁判が同じ結論になるわけではないし,

結論が真逆の裁判例が複数見つかることもある

ときには新しい裁判例を創る覚悟で事件処理する

ということではあるんですが

真剣に争われた末に出された裁判官の結論は重みがあって

別の裁判官が担当したからってそう簡単には別の結論にはならないんですよね。

特に最高裁が出した判例の重みは実務では絶対的なんです。

そんなわけで裁判例は事件の方針決定に大きな影響を与えるので調査するのですが

なかなか簡単には手持ち事件の参考になる似た事案は見つからないんですよ。

教科書に載っているような有名な裁判例は本を開けば見つかるんですが

僕らが悩むのは応用編。

現実世界では色々な事案があるということなんです。

数十万件もある裁判例のデータベースから

色々な単語で条件を絞って

ダイジェストがあればそれを読み,

ダイジェストがなければ原文をがつっと読んで探す。

その繰り返し。

見極めが公式化できないから効率の良い探し方ってなかなかないんですよね。

求めるような事案の裁判例が見つかったときはそれだけでけっこう嬉しい

結論が依頼者に有利であればそりゃもう祭りです。