ゲゲゲの女房 最終回
ゲゲゲの女房が終わってしまった。
水木しげるとその女房の半生を女房目線で始まったこのドラマ。
1年以上前に新聞の片隅で
朝の新ドラマ,ゲゲゲの女房に決定
という新聞記事を見たときは
なにか色物的番組だと勝手に思いこんでしまったのですが
ほんとにほんとに良いドラマでした。
実在の人物がモデルだけに
そこまで大きなドラマチックな出来事が連発するわけではないのです。
その分丁寧に心のひだを描いていって
視聴者に感情移入させる演出が光りました。
たびたび出てくるシーンとして
一心不乱に漫画を描いている向井理の背中を
松下奈緒が温かい目線で見守る,
ときとして涙ぐんで見つめる,
というシーンが多々あるのですが
そこが秀逸だったのだと思います。
ちょっと古いタイプの二人三脚かもしれないけれど
まぎれもなく二人の人生は素敵な二人三脚だったわけで
そういった変わりつつある価値観に
新鮮な驚きを与えたのではないかと思います。