## 戸籍 ##

相続が問題となる事案ではまず最初に戸籍を確認します。亡くなった人(被相続人)の法定相続人(遺言がない場合に法律の定めで相続人となる人)を確定するためです。
法定相続人を確認するため,被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍を取り寄せます。
相談に来られた方が把握していない法定相続人が見つかることは稀なのですが,この作業を省略することは出来ません。どこかの段階で認知をしていることが判明するなどして相続関係が大きく変動してしまうことがあるためです。
また,相続にまつわる手続を行う場合,必ず戸籍は確認を求められるので戸籍を揃えておくことはこの点からも必須です。
戸籍は結婚や養子縁組により変動するほか,法令の改正により改められることもあり,最新の戸籍を調べるだけでは不十分です。除籍謄本や改製原戸籍など別ファイルで管理されているものも含めて何通も請求することがあります。身分関係が入り組んだ家庭ですととても手間がかかることもあります。手書き時代の戸籍の確認はなかなか骨の折れる作業で,当時のその役所の担当者が悪筆だととても困ってしまいます。
2014.3.23